皮膚科にかかる患者は、緊急性があるケースは少なく、ほとんどがクリニックや外来で診療を受けています。また、外来で異常があって入院する場合には、外科などほかの診療科の病棟に入院することが多いです。そのため、皮膚科で働く看護師は日勤で働くことになり、夜勤がないと手当がつかないことから給与は低くなるでしょう。
また、外来での看護師の役割は、医師の補助や薬の塗布などが基本で、経験が積めない、技術向上が期待できないという課題があります。さらに、重症例に関わることも滅多にないため、ルーティン作業に陥りがちです。
皮膚科の看護師の課題を解決するには、皮膚科を標榜する病棟がある大規模な病院で勤務する方法が挙げられます。大学病院や救急指定病院などでは、皮膚科の病棟が設けられていたり、重症例の患者が入院していたりするのです。
このことから、皮膚科の看護師として最先端の技術に触れることができ、知識も増やしていけるでしょう。病棟勤務であれば夜勤もあるため、給与もしっかり確保できます。
皮膚科の病棟がある病院はそれほど多くないため、希望の職場を見つけることは難しいかもしれません。しかし、皮膚科のクリニックや外来で経験を積んでおくことで、いざ皮膚科で働こうと考えた際に有利になります。
すぐに目ぼしい病院が見つからなくても、経験を積んでおくことは大切です。皮膚科の病棟がある病院は少ないため、皮膚科のスペシャリストとしてより活躍できるでしょう。なお、皮膚科の看護師として働くなら、[皮膚科で働こう]というサイトにも注目してみることをおすすめします。